釣り初心者が押さえておくべきマナーとは
初めて釣りをする方にとって、ベテランが多い釣りの世界はマナーが少し難しそうな印象があるかもしれません。
実は、釣りのマナーは特別難しいものではなく、とても基本的なことばかり。
せっかく釣りをするからには、マナーを守って気持ちよく楽しみたいですよね。
今回は、初心者が押さえておくべき釣りのマナーについてご紹介します。
釣り人同士が近い釣り場でのマナー
釣りを行う場所によっては、隣の人との位置が近い可能性も十分に考えられます。
挨拶
堤防でもボートフィッシングでも、他に釣り人がいる場合はまず挨拶から始めましょう。
挨拶はコミュニケーションの基本です。
もしかしたら挨拶がきっかけで、釣りについて色々教えてもらえるかもしれませんよ♪
釣り場(釣り座)の優先順位
一般的に釣りを行う場所を「釣り場」、ボートフィッシングにおいて釣りをする場所を「釣り座」と言いますが、釣り場(釣り座)選びは「先行者優先」です。
割り込みをしないことは当然ですが、隣の釣り人の邪魔にならないよう岸壁やボートフィッシングでは少なくとも1〜3m、川釣りでは10m以上離れるのがベター。
混み合っていてどうしても近くなってしまう場合は、挨拶したうえで了解を取るようにしましょう。
釣り場(釣り座)において距離を取ることは、単にお互いの釣果を邪魔しないだけでなく、「オマツリ(他の釣り竿の糸や仕掛けと絡まり合う状態のこと)」を避ける意味でも有効です。
自分が先行者だった場合にも、釣竿を並べて釣り場(釣り座)を独占するような行為は避けましょう。
餌を付けた仕掛けをキャストする(投げる)時
先行者が既に釣りをしているポイントへ、後からキャスティングするのはマナー違反。
他の人の邪魔にならないような場所を狙ってキャスティングしましょう。
また、キャスティングする時には、周りに人や物がないか周囲の確認が必要です。
釣り針には返しがついていて、一度引っかかると簡単には取れません。
人に引っかかればけがをさせてしまう場合もありますし、物であれば壊してしまうこともあります。
釣り場のルールに対するマナー
釣り場には単に釣りをする人だけでなく、他のことをしている人たちもいます。
岸壁釣りや沖釣りの場合
多くの場合は釣り人だけでなく、そこで働いている人たちがいます。
漁港であれば、漁師さんたちの仕事場ですので、漁師さんの邪魔になる行為は避けましょう。
大切な商売道具である漁具などに勝手に触れることは厳禁です。
堤防などで釣りをする場合にも、禁漁区や禁漁期間など「釣りが禁止されている場所・期間」が設けられていることがあります。指定されたルールに従うのが鉄則です。
船釣りの場合
・集合時間に遅れない
・船長の指示には従う
これはとても基本的なマナーです。
特に乗り合いの場合は、遅刻をすると同船する方から釣りを楽しむ時間を奪うことになります。
また、船長の指示に従わずに勝手な行動を取ることは、他の釣り人に迷惑をかけるだけではなく安全面にも関わります。
釣りの前後で気を付けたいこと
初めての場所へ車で釣りに行く場合には、駐車が出来る場所を事前に確認しておいたり詳しい人に聞いたりして、近隣の方々の迷惑にならないように準備しておきましょう。
釣りを楽しんだ後は、必ずゴミは家まで持ち帰ること!
エサや釣った魚の血などで汚れた場合は海水で流すなど、自分が釣りをした場所をキレイにしておくことも大切なマナー。
マナーを守れずに自分だけが楽しめればよいという行為を繰り返していると、結果的にその場所で釣りが禁止されてしまうなど、誰にとっても良いことはありません。
みんなで楽しく釣りをするためには、釣り場のマナーを守ることはとても大切なことなのです。
魚へのマナーも大事な心がけ
マナーは人に対してだけでなく、釣る魚に対してもあります。
自分が釣るターゲットにしていない魚を外道(げどう)と言いますが、外道が釣れたとしても持ち帰らない場合はそっと海に返してあげましょう。
外道を海に返さずにそのまま堤防に捨ててしまう人を見かけることがありますが、生き物の命を粗末にする行為は決して許されるものではありません。
例えお目当ての魚であったとしても、食べきれないにも関わらず釣るようなことはせずに必要な分を意識すること。
稚魚などサイズが小さい魚を海に返してあげることも、釣り人としてのマナーです。
魚に対しても思いやりをもって、楽しい釣りが出来るよう心がけていきたいですね。
まとめ
釣りのマナーは、どれも日常生活にも共通するようなとても基本的なことばかり。
一番のポイントは人、環境、そして魚といった「釣りに関わる周りへの配慮」をすることです。
釣りに関わる全てのものといつまでも良い関係で居続けるために、何を気を付けるべきか考えて釣りライフを満喫しましょう!