沖縄で釣れるタテジマヤッコは観賞魚としても人気!
こんにちは!沖縄の初心者向け釣り体験ショップ「沖縄釣り体験クラブ」です。
皆さんは「タテジマヤッコ」という魚を知っていますか?
タテジマヤッコは海水魚の中でも、観賞魚として人気のある魚です。
今回は、初心者にも釣りやすくて育てやすい「タテジマヤッコ」についてご紹介します!
タテジマヤッコの特徴
タテジマヤッコは沖縄方言で「ジューマー」または「クワガナー」と呼ばれています。
そんなタテジマヤッコの気になる特徴について見てみましょう。
【分布】田辺湾(和歌山県)以南~西太平洋
【分類】スズキ目・キンチャクダイ科・タテジマヤッコ属
【大きさ】多くが全長20~25㎝ほど
【食性】雑食性で、付着生物や動物プランクトンを捕食
タテジマヤッコは、長い楕円(だえん)形に近い体型の魚で、オス・メスともに全体は白っぽい淡い色をしています。
名前のとおり、目の後方から尾びれに向かって伸びる4本の黒い縞(しま)がとても目立ちます。
尾びれや臀(しり)びれには、小さな黒色の斑点(はんてん)が多数あります。
タテジマヤッコは、オスとメスで区別がつきやすいのも特徴です。
オス・・・胸びれは黒色をしています(幼魚のときは白)。尾びれの上下は白色です。
オスは、頭頂部に黄色い紋が入っています。
メス・・・胸びれは白色ですが、尾びれの上下両端には黒いラインが入っています。
自然界では、ハレム(ハーレム)を形成します。(ハレムとは、1匹のオスが複数のメスを引きつれて泳ぐことです)
ハレムからオスがいなくなると、群れの中の1匹のメスがオスに性転換(雌性先熟/しせいせんじゅく)する珍しい特徴もあります。
タテジマヤッコの釣り方
タテジマヤッコは、水深10~50mの潮通しのよいサンゴ礁や岩礁(がんしょう)域で釣れやすい魚です。沖縄では磯や漁港でも見られます。
シーズンは本州だと6月から12月ですが、沖縄では1年中釣れます!
沖縄などの南日本では成魚も採集できます。
タテジマヤッコの釣り方は「船釣り」や「サビキ釣り」がオススメです。
サビキ釣りは、コマセという撒き餌を用いて群れで回遊する魚を中心に狙う釣り方です。
ヒットする確率が高めなので、初心者の方やお子さんもぜひチャレンジしてみて下さい!
タテジマヤッコの飼い方
タテジマヤッコは飼育用としても人気です。
丈夫で人工飼料にも餌付きやすく、初めての方にも飼いやすいタテジマヤッコ。
もし釣れたら、飼育してみるのもいいかもしれません。
環境と餌について
25度前後の水温で、人工飼料や冷凍エサ(イサザアミなど)を与えて飼育します。
水槽について
タテジマヤッコは回遊性でよく泳ぎ、動き回る魚。
25㎝ぐらいまで大きく育ちますので、できれば90㎝以上の大型の水槽を用意することが好ましいです。
オス1匹に対して複数のメスを入れると、群れで泳ぐところが見られますよ。
タテジマヤッコは、大人しめで他の魚を干渉しない魚であれば、同じ水槽で飼育しても大丈夫です。
ただ、気性の荒い魚には弱いので注意してくださいね。
混泳について
混泳とは、1つの水槽で複数の種類の魚を飼うことです。
タテジマヤッコと混泳するのにオススメな魚は、スズメダイです。
コバルトスズメダイや、デバスズメダイと相性が良いとされています。
(スズメダイについてはこちらの記事で詳しく紹介しています)
タテジマヤッコとスズメダイが一緒に泳ぐととてもきれいなので、見ているだけで幸せな空間を演出できます。
※タテジマヤッコと他のヤッコ類は、同じ水槽で育てるには相性が良くないと言われています。
タテジマヤッコ側は近縁種(生物の分類上、近い関係にある種)にある魚との混泳は可能であるものの、他のヤッコ種側が水槽内ではケンカしやすく、近縁種であっても注意が必要です。
タテジマヤッコ、実は食べられます
かわいいタテジマヤッコ。観賞用として大切に育てている方にはビックリされるかもしれませんが、実は食べられるお魚。
日本の一部の地域や海外では食用にされることがあります。
日本では沖縄以外や九州の一部以外では食用として出荷されるケースはほとんどなく、全国的にはスーパーなどでお目にかかることはありませんが、煮付けにするとおいしい...のだとか。
興味のある方は、チャレンジされてもいいかもしれませんね。
まとめ
沖縄のサンゴ礁や岩礁域などで見かける「タテジマヤッコ」は釣りやすく、観賞魚としても人気で初心者にも育てやすい魚。
ヤッコ類の飼育にチャレンジしたいという方には、オススメの品種です。
釣った魚をペットとして飼育し、癒しの空間を楽しんでみてはどうでしょうか?